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ネオス最前線

Technical Review【SmartTV dstick 01】

スマーティックでスマートTV市場を拓く

Key Person

ニュープロパティ事業部近藤 隆

前職でコンピュータ販売業務に携わっていたが、自分でサービスを創る仕事がしたいと考え、2010年9月に当社(旧カタリストモバイル)に入社。Flash系ゲームのサイト運営や、SPモード課金のソリューションを担当し、現在スマートスティックのプロジェクトを担う。趣味は読書で、好きなジャンルは歴史小説。高橋克彦、司馬遼太郎、池波正太郎らの作品を愛読している。

スマートTVのプラットフォームをトータルに提供

マルチデバイスが当り前の時代になってきているなかで、従来のTVにパソコンやインターネットなどの機能を加えて進化させたスマートTVが成長市場の一つとして注目されています。私が担当している「スマートスティック」の事業は、この分野に向けた取り組みの一つで、当社が培ってきたスマートフォンにおける技術・ノウハウを、TVというデバイスに応用、拡大させた領域です。

「スマートスティック」は、自宅のTVに挿して簡単な設定を行うだけで、スマートフォンなどの操作により、コンテンツをWi-Fi経由でTV画面にストリーミング再生できるスティック型のデバイスです。
製品化の第一弾として、NTTドコモがスマートフォン向けに提供している「dビデオ™」「dアニメストア™」「dヒッツ™」のコンテンツをTVで楽しめる【SmartTV dstick 01】を、イーフローの技術協力を得て企画・開発、製造し、ネオスが発売元、ドコモが販売元として2013年3月から提供しています。

当社には、もともとハードウエアメーカーとしての実績はありませんでした。しかし、Wi-Fi環境でのサービス拡大を図っていたお客様に、TVをプラットフォームとしたサービスを企画提案するなかで、「デバイスも含めた製品サービスとしての提案」の依頼を頂き、協力会社であるイーフローと連携してdstick 01の製造まで任せていただくことができました。ドコモ様とは「dビデオ™」「dヒッツ™」などのサービス構築で実績があり、dマーケットのしくみを熟知していることに加え、イーフローのような協力会社のネットワーク、それに伴う人脈を広く有していることも、当社グループを信頼していただけた要因になったと思っています。

スマートスティックの企画・開発・製造をマネジメント

dstick 01の開発チームは2~3名でスタートし、私はドコモ様とイーフローの中継役として、企画提案や仕様の検討をはじめ、イーフローに委託した製造面などを含めたマネジメントを行ってきました。

スマートデバイスは多様なアプリを入れることにより、さまざまな利用価値が想定されますが、今回のdstick 01についてはあくまでも今、ドコモ様で提供している映像配信サービスを利用するための端末と位置付けて、機能をあえてシンプルにし、スマートフォンやWi-Fiに慣れていないお客様にも簡単に利用できるようなユーザビリティのあるインターフェイスを目指しました。例えば、「dビデオ™」をはじめとするdマーケットアプリのライセンス認証をさせるためのリモコン操作の連携をスムーズにし、シンプルに操作できるよう工夫を施しました。

一方で苦労したことは、まずは時間との戦いでした。開発スタートからサービス開始予定時期までのスケジュールがタイトな中、ベストな製品を提供するべく注力しました。
また技術面については、多様な機種のTVに挿しても邪魔にならないようにサイズをできるだけコンパクトにし、かつ、熱で不具合が起こらないようにすることなどに苦労しましたが、イーフローが非常によく対応してくださいました。また、ドコモ様のほとんどの機種(2011年冬以降)対応ということで、Wi-FiとBluetoothの接続回りでほとんどの機種に対応させるための調整や動作確認に労力を要しました。さらに、ハードウエアの検品工程の管理も予想以上に大変で、このあたりはネオスがメーカーとしての経験がなかった分、大変勉強になりました。こうしたなかで得た経験やノウハウも、今後のスティック事業の展開にしっかりと活かしていきたいと思います。

ビジネスとしての汎用性を活かし、幅広いソリューションを提案

いまやTVは、ただ受動的にTV番組を見るだけではなく、ハードディスクで撮りためたものを好きな時に観たり、購買・レンタルした映画やライブ映像などを楽しむものでもあって、それがスマートTVになると、さらに多様な使い方ができるようになります。

そうしたなかで、スマートスティックがあれば、ユーザーはTVをわざわざ買い替えることなくスマートTVを実現でき、機能的にもアイデア次第でいろいろなことが可能なので、面白い状況になっていくと思います。例えば流通のお客様に、スマートスティックを使ったショッピング専門のサービスや、宅配サービスなどを提案することも可能ですし、子供向けコンテンツ、学習コンテンツ、ヘルスケア関連サービス、高齢者の見守りサービスなどの展開もいろいろと考えられます。実際に引き合いもきていますし、まさに、スティックにブラウザを入れればTVがコンピュータになる。そういう時代が近づいているのを実感しています。

当社としても、スマートフォン向けサービスで積み重ねた技術的ノウハウや、コンテンツを豊富に提供できるサービス、アプリの開発力などをスマートスティック事業に活かして、幅広くソリューションを提供していくことができますし、「サービスをいかに円滑に速く提供できるか」という点でも強みを発揮していけるのではないかと思います。

個人的には、今後もスマートスティック事業をはじめとして、文化的なもの、エンタテイメントなどの「面白い要素を伝えていく手段」をつくる仕事に関わっていきたいですね。
※「dstick」「dビデオ」「dヒッツ」は、株式会社NTTドコモの商標、「dアニメストア」は、KDDI株式会社の商標です。

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