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ネオス最前線

Technical Review【ARGOS】

WEBサイト・アプリのパフォーマンスを「見える化」する新事業を推進

Key Person

ARGOS事業推進プロジェクトリーダー宮澤 孝

インターネット上の情報を収集・整理してエンドユーザーへ配信するコンテンツアグリケーターとして活躍。通信キャリアの公式課金ビジネスにも携わった後、ネオスに入社。現在、ARGOS 事業推進プロジェクトリーダーとして社内外のスタッフをまとめる。プライベートではバンド活動を20年以上続けており、70年代歌謡曲をコンセプトにした11人編成のバンド「ダイナマイトポップス」のボーカルとしての顔をもつ。年々人気も高まっており、直近のライブは数分でチケットが完売する偉業を達成。

UI/UXからパフォーマンス(表示速度)重視の時代へ

インターネット環境が普及し、通信速度がどんどん上がってリッチな情報が送れるようになるとともに、UI(ユーザー・インターフェイス)、UX(ユーザー・エクスペリアンス)といったWEBおよびアプリ等のオンラインサービスの動作性能が注目されるようになりました。WEBを用いたあらゆるサービスの命運を握るそうした動作性能、いわゆる“使いやすさ”というものを具体的につきつめていくと、じつは「パフォーマンス(表示速度)」が肝になっていることがわかってきています。アメリカのサイトビジネスではすでに、パフォーマンスの品質がかなり重要視されていて、例えばアマゾンも「表示速度が0.1秒遅くなると売り上げが1%減少する」というデータを発表しています。このように、WEBおよびアプリの表示速度が事業に及ぼす影響は大きく、重要なサービス導線がスムーズでなかったり、競合他社のサービスと比べて劣ったりすることでのビジネス機会損失は計り知れないものがあります。

ネオスは、パフォーマンス重視の時代におけるビジネスニーズを見すえ、アルゴスサービスジャパン株式会社と資本提携ならびに業務提携を行い、サイト・アプリパフォーマンス監視・分析システム【ARGOS】の日本国内における唯一の総販売代理店として、2016年5月より新事業を展開しています。 【ARGOS】は、これまで体感上でしか優劣を判断できなかったWEBやアプリのパフォーマンスを客観的かつ定量的に計測・分析できるようにした全く新しいサービスで、すでに韓国 NAVER 社に採用され、大手メッセージアプリ向けのサービス品質監視システムとして世界数十か国で利用されています。

エンドユーザーと全く同じ環境での実測を実現


リアルタイム監視画面



レスポンス推移分析画面

【ARGOS】の大きな特徴は、従来の計測ツールのようにサーバーやシステム側に手を加えることは一切なく、これまで技術的にもコスト的にも困難だった「エンドユーザー環境での実測」を可能にしたことです。

その仕組みは、ユーザー環境の端末にソフトウエアロボットを仕込んで、ユーザーが実行するであろうシナリオを繰り返し動作させ続け、その間に発生するリクエストやサーバー処理、ダウンロードなど一つ一つの処理のパフォーマンスを検知して細部に至るまで「見える化」し、問題解決のための統計データとして出していくというものです。

また、主要サービスをアプリで囲い込んで展開する会社が多くなっているなか、WEBだけでなくアプリのパフォーマンスを計測できることも【ARGOS】の強みといえます。

このサービスの用途目的としては、主に次の4つが挙げられます。

まず1つ目が、競合調査。計測したいサイトを端末から“自由に”計測できるので、競合他社のサイトやアプリのパフォーマンスを測って、自社のサービスと比較することが可能になります。例えばネット証券会社であれば、「ネット上で口座を開設完了するまでの時間が競合他社と比べてどうなのか」ということがわかるわけです。マーケティングをされている企業が使いたいというケースもあります。

2つ目は、自社サイトの性能測定です。サーバー環境が適正なのか、使用しているネットワーク環境はどうか、サードパーティが提供するサービスの影響はどうかなど、サイトを構成するパーツごとにエンドユーザーの体感速度を計測し、数値化することができます。

3つ目は、品質監視です。ロボットが同じサービス導線を自動実行するので、24時間365日リアルタイムでサービスの監視をすることができます。これにより、ユーザーから何らかのクレームが来る前に、システム的な不具合を検知して対応することが可能になります。また、これまで有人監視をされていた場合には、監視業務の無人化によりコストダウンを図ることができます。

4つ目の使い方は、テストです。サイトのサービスには機能がどんどん追加されていきますが、追加された機能によって周辺はもちろん、サイト内の思いもよらぬところに影響する場合があります。しかし、メガサイトなどの場合、全ての部分にテストを行うことはコスト的にも困難でした。【ARGOS】はそこをロボット化することで、全体にわたってのエラーや改善箇所の洗い出しも可能にしました。

【ARGOS】をドアオープンのツールとして、顧客拡大を図る

ネオスはこれまで、技術力が信頼されて開発などを受託する仕事が多く、完成された製品を売り歩くような営業スタイルをとっていませんでした。しかし、今回【ARGOS】の日本国内における総販売理店となったことで、ツールを使った“攻めの営業”への道筋ができたと思っています。これに伴う組織強化にも取り組んでおり、今年(2016年)5月のARGOS事業推進プロジェクト発足に続き、9月には別の部署でも営業していけるように横軸で機能する営業部隊を新設しました。こうした営業体制のもと、【ARGOS】をドアオープンのツールとして、既存顧客への提案に加え、今までおつきあいをしたことのない新しいクライアントのアカウントもどんどん開けるようになっていければと期待しています。

まだ現状では、【ARGOS】の仕組みを理解していただくことが簡単ではない場合も多いですが、パフォーマンスの重要性というところや、問題意識が高いお客さまに評価されており、先ほど申し上げた通り導入実績も広がっています。とくに、ECサイト、オンデマンド系の動画配信、ネット証券、ネット銀行などサイト上で何らかのコンバージョン※を必要とする企業には、絶対に必要なものになると確信しています。

さらに今後、ネオスとしてはUI/UXの次の軸として、【ARGOS】によるパフォーマンスのコンサルテーションビジネスを含めた総合サービスの展開も視野に入れています。コンサルテーション等を通じ、常に顧客とつながっている環境をつくり出すことによって、もともとネオスが得意としてきた開発受託などのビジネスチャンスも広げていく。そんな戦略を描いていきたいと思います。

※サイトの閲覧者が、会員登録や資料請求、商品購入など企業の望む行動を起こすこと

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