ネオス株式会社 - Neos corporation

トップメッセージ

ネオス株式会社 代表取締役社長 池田 昌史

IoT需要の本格的な拡大と
旺盛なネットサービス化の流れを捉え
業績はV字回復、さらに過去最高益を更新

ネオス株式会社 代表取締役社長池田 昌史

 ソリューション、コンテンツ、デバイスの三事業が時代の流れを的確に捉え、時を同じくし本格的に立ち上がってきた。黒字化を維持、拡大しさらに上昇気流に乗る。

2019年2月期の連結業績ハイライト
売上高 892百万円 前期比
+80.0
営業利益 54百万円 前期比
+827百万円
経常利益 481百万円 前期比
+912百万円
当期純利益 436百万円 前期比
+1,082百万円

※親会社株主に帰属する当期純利益

今期(2018年度)はすばらしい数字で着地されました。
一年を振り返って好調要因を分析していただけますか。

池田 三つあると思っています。一つは、2018年の3月に子会社化した当社グループでデバイス事業を担う株式会社ジェネシスホールディングス(以下ジェネシス)が、IoT化という時代の流れのなかで、JapanTaxi株式会社の「決済機付き車載サイネージタブレット」やソースネクスト株式会社の音声通訳機「POCKETALK(ポケトーク)W」など、新しいIoTデバイスを受注し、それが好調に推移したことです。二つ目は、あらゆる領域でのデジタル化、ネットサービス化の需要が引き続き旺盛な状況にあるなかで、通信キャリアやメディア企業主体から顧客フィールドを広げる営業拡大戦略をとってきたわけですけど、そこが順調に拡大してきました。具体的には、メディカル/ヘルスケアや交通/運輸業界、さらに近年ベンチャー企業の参入も含め非常に動きが活発な保険/金融業界などのネットサービス化の企画、開発、運営をサポートするソリューション事業が堅調に推移したことです。三つ目は、スマホが急速に普及していくなかでグローバル勢力の寡占化など、業界構造をはじめ劇的な変化があり、企業の淘汰も数多くあったわけですが、そのなかで正直、あがきながらここ三年ほど、ネオスの地歩を固める取り組みに注力してきました。具体的には、AIを活用したチャットボット事業、FinTech(financial technology)やキッズサービスなど、注力する自社サービス、プロダクトを絞り込んでリソースを集中することで、ようやく形ができて収益にも貢献できるようになってきた。これら三つの要因が時を同じくして、本格的に立ち上がってきたということです。

―― その結果、復配をされましたね。

池田 はい、前期は2期連続の営業赤字を踏まえ、止む無く上場来初の配当見送りとさせていただきましたが、今期においては前述した事業構造の改革と収益力の向上、デバイス事業への本格的な取り組み等により、利益体質に転換したことを踏まえ1株当たり2円の配当を実施することといたしました。

デバイスの貢献も大きかったわけですが、いつ頃からIoTに着目されていたのですか。

池田 IoTという言葉が一般的になりだしたのが2013年頃だったと思いますが、あらゆる機器がネットにつながるということを理解できても、当時はまだ実感はなかったです。ただ、サービスがハードを必要とする現象、それまではスマホもそうですが、ハードが出てソフトやサービスが存在する状態であったのが、サービス主体、サービスありきで、専用ハードを必要とする現象が、これからの姿になるのではという漠然とした感覚はありました。もう一つは、かつては重厚長大なイメージだった製造業がハードウェアのシリコンバレーといわれる中国・深圳のサプライチェーンを活用し、ソフトウェア感覚で小ロット、低コストで製造が可能になったことも大きいですね。そこに工場をもつジェネシスとのつながりも提携からグループ化へと必然の流れだったと思います。

今期の好調を今後、どう維持し拡大していかれるのでしょうか。

池田 まず、デバイス事業でいうと今期に受注が好調だった「決済機付き車載サイネージタブレット」や「POCKETALK W」の市場は、決して一時的なものではなくマーケットとして成り立ちつつあり、今後順調に拡大していくとみています。コンシューマ向けのIoTデバイス市場はまさに始まったばかりで、「POCKETALK W」が最初の象徴的な製品だと思っています。スマホが本当の意味で使われるスマホになったのを象徴するサービスやコンテンツが「LINE」「パズル&ドラゴンズ」で、この二つの存在が世の中にスマホを理解させる契機になった。そしてハードとしてのスマホじゃなく、アプリケーションとしてのスマホ、サービスとしてのスマホがどんどん根付いていったわけです。「POCKETALK W」はまさにその最初の段階で、今後はコンシューマ向けのさまざまなサービスを搭載したIoTデバイスが登場し、市場はますます拡大していくと捉えています。われわれは一日の長があるわけですから、そこに深く関わっていきたいと思っています。

ソリューション事業は堅調に推移していますが、今後の流れはどうでしょうか。

池田 さまざまな業種での旺盛なネットサービス化の流れは加速しており、基本的には衰えることはないと思っていますので、引き続きわれわれの得意分野である企画力をベースにしたサービスソリューションの提供を顧客企業の拡大を図りながら推進していきたいと考えています。

ネオス独自のプロダクト、サービスに関してはどうでしょう。

池田 情報通信市場においては急速な変革を繰り返しているため、変化に耐え得るバランスのとれた事業構造が必須だと認識しており、そのためにはストック型の自社独自のプロダクト、サービス事業の拡大が重要と捉えています。具体的には決済系のFinTech関連ソリューションやAIを活用したチャットボット事業への取り組み、またNintendo Switch市場など、キッズ向けの多様なコンテンツ展開やスマートキッズカートをはじめとしたリアル事業への進出等、注力する分野を絞り込みリソースを集中した取り組みを今後もさらに進め、バランスのとれた事業運営を推進していきたいと考えています。

では、具体的な2020年2月期の業績予想を教えていただけますか。

池田 市場環境や競合他社の動きに加え、デバイス事業においては受注動向に左右されること、またコンテンツ事業については前述したNintendo Switch市場への新規参入など、不確定要素が多いことから、レンジ形式による業績予想を採用しており、18年度をミニマムとして、売上高においてはプラス11億円、営業利益においてはプラス3億円のレンジで発表しております。

苦しい時期を乗り越え今期は創業以来最高益を達成され、設立15周年を迎えられました。最後に池田社長が日々の企業経営のなかでとくに心がけていることなどありましたら教えてください。

池田 そうですね。福沢諭吉の言葉のなかにあることなのですけど、すべてのものにはプラスとマイナスがあり、絶対に良いということも、また絶対に悪いということもない。そのなかで少しでも良い方を選び取っていく、これを行うための知的強靭性を「公智」と呼び、これこそがなによりも大切だといっています。要は、常にアンテナを張りながら考え続けること、そして、ものごとを判断するバランス感覚を養うことの重要性をいっているのだと思います。ものごとはすべて時や状況によって変わるものですから、絶対ということはない。ですから、相対的に考え判断し少しでも良い方向に舵を取っていく。その判断力を鍛えるために、情報を収集し学ぶことを怠らない。これはビジネス上においても貴重な教えだと思っています。

2020年2月期の連結業績見通し
2020年2月期の連結業績見通し
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