永年勤続制度を活用し、ジャングルウルトラマラソンへ。
K.Hヘルスケアサービス部 統括部長 ※取材当時
大手SI会社でヘルスケア領域のアライアンス事業を手がけた後、生活習慣病に悩む人をサポートする弁当宅配会社を起業。 ネオスには2008年に入社。ヘルスケアサービス 部統括部長としてHealthTech関連事業のプロジェクトを牽引する
走りの体験がアイデアの源泉
私は10年ほど前からマラソンがライフワークになり、「走り続けるために仕事とプライベートの境のない生き方」をテーマにしています。 元々は仕事の付き合いで、ひょんなことからフルマラソンに参加したのが最初で、それから段々と熱中するようになり、参加する大会の走行距離が100km、200kmと伸びていきました。「仕事を忘れて思いっきり走る!」というのではなく、走りながら仕事のことを考えるのはしょっちゅうで、走るという自身の運動体験や成功体験、健康や肉体、そして気持ちの変化などは新しいヘルスケアサービスのアイデアの源泉です。数年前にサハラ砂漠マラソンに参加した 際は、自分がサハラ砂漠を走る理由をネオスの幹部合宿でプレゼンして、会社を2週間休みました。
社員制度を利用してジャングルマラソンに
社員が高いモチベーションで仕事に打ち込めるよう、ネオスは働き方改革や社員制度の充実に力を入れている会社だと思います。福利厚生にしても、手厚い制度が整っているのはもちろん、各制度を積極的に利用する社風があり、例えば育休取得率は90%以上です。中にはユニークな制度もあり、その 一つが10年間勤続した社員に対する報奨で、10万円分の旅行券と5日間の休暇が与えられます。使い方は人それぞれですが、私はその報奨制度を利用して6日間の有給休暇を繋げ、ペルーで行われたジャングルウルトラマラソンに出場しました。アマゾンのジャングル上流域の山や川を、5日間にわたり合計230km走破する大会で、総合4位を記録できました。脱落者が続出する過酷なレースの中で自分の限界を超えても勝ちたいという強い思いで足を前に運び続け、最終日の区間を1位でゴール。本当に信じられないという気持ちで胸が一杯になると同時に、今まで見ていた世界が変わった感覚が広がりましたね。達成感は物凄かったですよ。
モチベーションを生むIT技術
ヘルスケアサービス部の統括部長としての私の役割は、より多くの人にヘルスケアを取り入れてもらうために、我々ネオスは何ができるか、何をすべきかという、プロジェクトの根幹を考えることです。抱えている業務の半分は通信環境さえ整っていれば、世界中どこでもできるので、時間を上手く使って仕事も走りも良い方向へ進むように意識しています。
ヘルスケアサービス部の社員は私と同じように運動をしている人が多いですね。自分たちが開発した歩数計アプリを使ってチームごとに歩数を競い合い、使い勝手について語り合うなど、運動とITをきっかけに活発なコミュニケーションを部署内で展開しています。自分達でアプリを使い、話し合い、競い合うのはとても重要なことだと思うんです。なぜなら、ヘルスケアにおいてIT技術の大きな役割の一つが「モチベーションの提供」であるからです。
高め合える刺激的な仲間と働く
我々が考えなければいけないのは、ITをどう活用するかではなく、健康に目を向ける人をどのように増やして、どのようなサポートをするかです。IT化が目的になれば、ヘルスケアの本質を見失います。ヘルスケアはITがない頃から存在しますし、ITがなくても実行は可能です。それを理解した上 で、IT技術を最大限に生かしたサービスを考える必要があると思います。だから、自分達の身体を使った体験や成果から得られる感覚はとても大事なんですよ。運動も食事制限も続ければ、結果が出ることは分かっています。問題はどのようにしてより多くの人に楽しみながら続けてもらえるか。モチベーションを提供し続けるという点で、ITの技術が活かせる場面は大いにあると思います。
会社の勤続も運動の継続と同じで、関係性が希薄になりモチベーションが低下すれば他に移る動機になり得ます。そのため職場では、一緒に学び合って結びつきを高められる環境をつくることが重要だと考えています。私も常に新しいことに挑戦したいと考えていますし、経験したことのない、それまでの限界を超えるような場所に進みたいという気持ちでいます。だから新入社員の方に対しては、「新しい刺激をもらえる仲間」として伴走する気持ちでいますし、いろいろなキャラクターや経歴の人と一緒に働きたいと思っています。